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研修導入例

ユーザーの声

「学びを実践へつなぐ〜
『ザ・ゴール』で鍛える学生の実践力」

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皆川 健多郎 教授
大阪工業大学情報科学部データサイエンス学科
大阪工業大学大学院工学研究科博士後期課程経営工学専攻・単位取得
博士(工学)(公社)日本経営工学会・第37期監事(公社)関西生産性本部・理事、関西インダストリアル・エンジニアリング協会・幹事・運営委員、IEレビュー編集委員等

自己紹介をお願いします
大阪工業大学情報科学部で皆川です。現在、生産管理やインダストリアル・エンジニアリングを専門に研究しながら、学部生や大学院生に授業を行っています。学生たちに経営や生産性向上の基礎を教えるとともに、産業界の方々とも連携しながら、単なる管理技術教育に留まらない、実務の視点を取り入れた経営工学(技術マネジメント)を教えています。また、海外人材の研修プログラムや産業人材の育成にも携わっています。

TOC(制約理論)について、いつ頃からご存知でしたか?
2000年頃、書店で偶然手に取った『ザ・ゴール』という本がきっかけです。当時、サプライチェーンや生産管理が注目され始めた頃で、この分野のトピックを探しているときに、偶然目に留まりました。「ボトルネック」という一見シンプルな考え方が、システム全体の成果を最大化するためにいかに重要かが述べられており、非常に興味を受けました。ただそのときは個人的に読んだきりになっていました。

『ザ・ゴール研修』を知ったきっかけは?
「ザ・ゴール』(TOC)について改めて興味を知ったのは、本学で実務家のゲスト講師がTOCの活用事例をされたことがきっかけです。その後、授業でTOCを紹介するよい教材がないか探していた頃、関係者から『ザ・ゴール研修』について教えていただきました。複雑な理論を視覚的にわかりやすく伝えることができそうなので、学生たちにも受け入れられやすいと感じました。実際、アニメやドラマ仕立ての形式は、若い世代の関心を引きつけるだけでなく、内容の理解を深める上でも有効だと感じています。

どのように活用されていますか?
私の授業では、動画教材として活用しています。具体的には、プレゼミ(3年生の履修するゼミ科目)で授業の紹介をするのに使ったり、通常のゼミで映画や岸良さんの解説映像を見せて、その後、レポート作成やときにはディスカッションを行ったりしています。
授業時間は限られているため、映像を5つぐらいのパートに区切り、ストーリーの中に出てくる「ボトルネックとは何か?」や「改善の優先順位をどう考えるべきか?」といった具体的な課題を議論したり、「自分たちならどうするか?」と考えさせる形式をとっています。
このように、ワークや議論をバランスよく組み合わせることで、学生たちが単なる知識の習得に留まらず、実際の現場で役立つスキルを身につけられるよう努めています。

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受講生の反応はどうですか?
総じてポジティブな反応です。「面白かった」「実際に使える内容だと思った」という感想もよく聞きます。一方で概念自体が奥深いため、「完全に理解するのは少し難しかった」という意見もあります。それでも、自分のアルバイト先などの、身近な場面に置き換えて考えることで、「これがボトルネックかもしれない」と気づき、改善方法を模索するきっかけになっているようです。また、企業から参加された方々からは、「理論がシンプルで実践しやすい」「自社の業務改善にすぐ応用できそうだ」といった具体的なフィードバックをいただくこともあります。

今後の抱負を教えてください
多くの人に『ザ・ゴール』にふれる機会を提供できればと考えています。また企業向けの研修プログラムの充実や、海外からの受講者にも対応できるようにしていきたいと思っています。『ザ・ゴール2』で紹介されている因果関係の考え方も、実験結果の考察やカイゼンテーマを検討する上で非常に大事な考え方なので、うまく活用して、学生たちの問題解決力や高めるのに活用できないかと考えています。さらに産業界との連携を深め、日本の生産性向上や次世代の人材育成に貢献できれば嬉しいです。

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